ARTWORK

Buranko 02

いいね 0    シェアする:
紙にクレパス  450×270mm

カテゴリー: 洋画
タグ: [第16回みんなの美術展応募作品, 友達, 関係性, 他者と自己, 距離, 揺らぎ, ドローイング, スクラッチ]
本作は、大学時代の友人との関係を主題に制作した作品である。
私は彼女の才能と勇気に憧れ、その背中を追いかけてきた。
数年ぶりに再会した彼女は、より成熟し、いっそう彼女らしい姿へと近づいていた。
その姿に、時間の経過と表現を続ける意志の強度を見る。
大きな木の形をしたブランコは、本作における象徴的モチーフである。木を挟んで互いの姿は見えないが、声だけが届く。回転するブランコの中で、私は彼女を追いかけているのか、それとも互いに追いかけ合っているのかと感じる。
本作は、揺らぎ続ける関係性の中で形成される自己の輪郭を描き出す試みである。

1997年 中国・安徽省生まれ
2018年 中国中央美術学院 アニメーション専攻 卒業
2021年 京都精華大学大学院デザイン研究科ビジュアルデザイン領域 修了
2022年 「越後妻有 大地の芸術祭2022・枯木又プロジェクト」出品
他、個展・グループ展多数

 子どもの頃の純粋な創作衝動を出発点に、日常の中でふと立ち上がる感情の揺らぎや、他者との関係の中で生まれる微細な心の動きを主題として制作している。
 私が関心を寄せているのは、「何を描くか」よりも、「どのような視点で世界を見ているか」という態度そのものである。強い物語や明快なメッセージを提示するのではなく、見落とされがちな感情の断片や記憶の層を丁寧にすくい上げることを大切にしている。
 クレパスによるスクラッチやドローイングでは、塗り重ねと削りの行為を繰り返しながら、内面に潜む感情の層を可視化する。削ることで現れる色彩は、記憶の奥から立ち上がる光のようでもあり、時間の痕跡でもある。
 他者を見つめることは、同時に自己を見つめ返す行為でもある。作品はその往還の中で揺れ動く心の状態を留める装置であり、静かで持続的なまなざしの記録である。

MY WORKS