第16回みんなの美術展応募作品から
第16回みんなの美術展応募作品から注目した作品、気に入った作品を選びました。
MIYABI
「明日は何をしよう」と暮らしの中にある柔らかい感性に包まれ、明日を夢見て眠りにつける。多分、誰もが無意識に願っている幸せの1つの具現化。私もこうして眠りに落ちる日々でありたい。
青山稀咲
眺めていると、様々な固定観念から解き放たれ、心もゆったりと浮遊してくるような心地よさを感じる。穏やかな色合いの中で、赤い林檎のリズムが際立って美しい。
Baku
変化し続けられる仮想空間の中で、刹那現れた美しさを捕まえ、どこで手を止め、作品として固定するかが作家の感性。美しい幻想があっと言う間に変化してしまう危うさを思いながらも、穏やかな色の重なりが綺麗で、辿り着けない水底を探して、気分は美しい水中にいるよう。
やまざき
流動する絵具から偶然の美しい形を見つけ、そこに発想して描き入れた瞑目する静かな表情に、感性を感じる。感情や記憶、形のないすべての物が、ゆるゆると溶かれていく静かな時間の心象画のよう。
TEAM紙蔵(ペパクラ)
紙パーツを貼り重ね、三次元の立体を作り出して行く造形が楽しい。本来モノトーンでシックなポールパイソンを、和彫柄の花模様で包む発想に驚くが、鱗が一層凄みと迫力を増し、立体曲線が滑らかで美しい。様々なソフトを駆使してのボーダレスな造形表現もまた面白い。
テンタノエ
際立つ素敵な標識サイン。物言えぬ地球上の植物が、環境破壊をこぞって訴えかけてくるよう。 緑の濃淡の扱いも効果的で目を惹く。瞬時に、意図する情報を誰もが共通に認識できると思う。
山本 達哉
不思議な穏やかさに、何となく惹かれる。色合い?表情?理由を探す前に、手に取ってみたい、いつも卓上にあっても、眺め飽きないだろうと思える物体。
近藤阿沙美
繰り返す弧を引き裂く激しいタッチを、下地にのぞく優しい色が、より複雑な奥行きを感じさせながら支え、随所に偶発的な美しさを生んでいる。様々な状況に抗う激しい意志と、突き刺さるような痛みを感じるが、絶望は感じさせない。