ARTWORK

spear

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スチレンボード・プラ板・木・イベントカラー・アクリル塗料
90×60×30cm


カテゴリー: 彫刻
タグ: [第17回みんなの美術展応募作品]
とある建築のガス燈を切り取り、床に置くイメージからできた端役をテーマにした作品です。スチレンボードなど壊れやすい素材で実物っぽく作り、建築の一部として生まれた本来の役目を消すように配置しました。
建造物の鮮明で重い外形を残しつつ、端役が持つ曖昧で薄い印象を表現するため、実物と違った素材を選びました。鮮明な外形は塗装とエイジングで表し、薄い印象は作品の重量と強度で表します。主役と違って、人の記憶には正確ではっきりとした端役像が残らなく、端役の定義は人それぞれで決めつけられる真相がないため、偽物だと考えます。現実にある建造物の再現というより記憶の欠片を形にした作品となります。
また、建造物をモチーフにした理由は、建築は人に近しいものの、ボリュームがあって構造が複雑などの原因で記憶の中では省略されやすい部分が多いと思います。機能としては安定しないといけなくて正面や見せたいところが鮮明だという特徴もあります。メインとサブの差が激しいため、端役と主役の違いを表現するには適したモチーフだと思いました。

2021年に日本工学院専門学校演劇スタッフ科を卒業し、その後和光大学表現学部芸術学科に編入学しました。現在は床や建具などの補修仕事をしております。
私は建築×端役をテーマに複数の立体作品を制作してきました。背景として存在し、主役ではない端役には、極端な二面性を持っていると考えます。関係の有無、意味の有無、瞬時と永遠、リズムとランダム、単純と複雑など曖昧で不安定で誰の記憶にも正しい「自分」は存在しないから(人の記憶に曖昧な印象しか残らなく、誰の記憶にも正しい「自分」は存在しないから)、側面的な見方ができることは、端役のもっとも魅力的なところだと考えます。
建築の一部を切り取り、現実とは異なった置き方にすることによって端役の独自性と人それぞれの心に思い浮かべる端役像の多様性を表現しています。

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