ARTWORK

聖餐

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28×50×78、金属、樹脂、アクリル、メッキ蒸着

カテゴリー: 彫刻
タグ: [オリジナル, 第17回みんなの美術展応募作品, 彫刻, 立体彫刻]
人間は、自分が理解しきれないものや制御できないものと向き合うとき、強い魅惑を感じる一方で、同時に深い戸惑いや畏怖を抱きます。その相反する感情を抱えたまま、それでも何とか「結びつけよう」「自分の世界に取り込もう」とする衝動⸺私はこれを、人間という存在の根源的な欲望だと考えています。
未開文化におけるトーテム信仰のように、人は未知なるものを祖先や動物に投影し、神格化することで自らの秩序の中に取り込もうとしてきました。そこには「条件づけられないものを無理にでも条件づけようとする」不安と理想のせめぎ合いが、はっきりと表れています。今作では、これ以上変わることのない永続的な形態を持った生物が、機械的・技術的な要素を取り入れることで徐々に崩れ、別の何かへと変性していく過程を表現しています。
新たな時代を迎えるにあたり、私たちが再び向き合うべき「人を支える原理」とは何か。有史以来変わらぬ人間の不安と理想の狭間で、私たちは今、生の受け取り方をどのように定義しようとしているのか。その問いを、「結合」と「対比」という二つのベクトルを軸に、技術という超越的な存在に対する現代人のアンビバレントな感情に魅了されながら恐れ、取り込みたいと思いながら距離を測ろうとする、複雑な心理を作品に落とし込んでみました。

栃木県出身。京都芸術大学卒業後、ビル工事の現場監督として都市開発に携わる傍ら、淀スタジオに所属。同時期に訪れたコロナ禍に直面し、現実空間を他者と共有する「体験」や「触覚」の意味を問い直すアートシーンの只中で活動を展開した。
退職後、約1年間の浮浪生活を経験。現在はエンジニアとして勤務する一方、彫刻制作を継続している。

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