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第3回みんなの美術館表彰作品が決定しました

第3回公募展みんなの美術展に作品をご応募いただいた作家の皆さんありがとうございました。
今回の応募作品の総数は135点でした。作品総数が増えたことはもちろんですが、クオリティーの高い作品や作品のバラエティーも増えた結果、バーチャル画廊のキュレーターの皆さんが選考された作品も多様な結果となりました。
表彰作品の選考に当たっては、前回第2回みんなの美術展の表彰作品発表の総評の中で述べました通りバーチャル画廊のオーナーであるキュレーターの皆さんの選考作品から、より多くのキュレーターに選考された作品について閲覧者の皆様の“いいね”評価も参考にさせていただきながら順に表彰作品とすることとしました。
また、洋画部門と日本画部門とを合わせ平面作品部門、彫刻部門と工芸部門を合わせて立体作品部門とし、以下のようにみなーと大賞1作品、みなーと注目作品賞3作品を決定いたしました。みなーと特別賞は特別賛助会員皆さんの審査により2作品を決定しました。

みなーと大賞

作品名:切り絵着物
作者 :天川満美子
コメント:斬新、切り絵を使って丁寧に、しかも豪華に魅せてくれており、技量の高さと、発想の柔軟さに驚き、“着飾る”ということはこういうことかを再認識させる。濃色の下地に映る切り絵の影も最高に美しい。

みなーと注目作品賞(3作品)

作品名:出港
作者 :risa
コメント:透明感があり、奥行き感のある表現で、作品に吸い込まれて行くようだ。傘の黒が画面を引き締めている。
裏返った傘から、長い廊下の海に出航していく船を天井の灯りが灯台のように海を照らし、その先の扉の向こうには何があるのだろうかと想像が拡がる。

作品名:yumeutsutsu
作者 :フジモトユタカ
コメント:ミクストメディアならではの肌合いや重ねた色味の実際を見てみたいと思った作品である。
土のようなマチエールに書き込まれた化学記号の様な暗号、中央を縦断する丸い記号群「The Lord of the Rings」の“中つ国”への地図のように見えるが、作者の中の4次元世界なのかも知れない。

作品名:inside_1
作者 :hplus
コメント:空気の力が作る自然な曲線を、どこで止めるか、どこで美しいと見出すか、insideでの表現は難しそうだがガラスならではの美しさがあり他の角度からも見てみたい。
外形のシャープなカットに対し、内部に吹き込まれた大きな球形と、それを支えるかのように見える無数の気泡が小宇宙を感じる。

みなーと特別賞(2作品)

作品名:~ボクは最高に×××している~(部分)
作者 :悠アンヌ
コメント:なまめかしいパワーを感じつつ、妖しい欲求が増殖していく様が浮かぶ。
タイトルも秀悦で、時間とともに増殖していく作品の今の姿を“(部分)”として表現しているのであろうか。
写真だけ観ても形と色の構成が素晴らしく、楽しくなる。実物を観たい作品である。

作品名:1997'
作者 :白石綾乃
コメント:わくわくさせられるモチーフと迫力の構図に魅了される。
数を抑えた色使いに、朱に洋箔を重ねた様に見える渋華やかな地の色合いが何とも素晴らしい。

総評および今後の活動のご紹介

みんなの美術展の活動は年3回開催を目標として進めてまいりましたが、ちょうど1年分一回りの活動を実施することができました。
第3回公募展となった今回は、クオリティーの高さとバーチャル美術展らしい作品部門に拘らない作品が多く出品され、バラエティーに富んだ美術展となりました。
洋画部門では平面作品を多数組み合わせた立体作品ともいえる作品もあり、工芸作品でもあるような作品の写真画像による表彰作品選考の難しさを実感させられました。このことからも表彰の対象となった作品と残念ながら対象に漏れた作品の間は僅差であったと感じています。
部門別の応募傾向としては前回と同様、洋画部門が最も作品数が多く、彫刻部門の出品は残念ながら1点にとどまり、一方工芸部門では多彩な出品がありました。
あらためて、みんなの美術展に応募いただいた作家の皆様に御礼申し上げます。

嬉しいことに継続して出品していただいている作家の方が増えて来ておりますが、マイページやアーカイブスを活用していただきながら今後とも継続して出品いただくことを願っております。
バーチャルギャラリーで選考、紹介された作品に関しましては、賛助会員、閲覧者など関係者から購入希望のある作品もありますので、作者の皆様へは個別に作品販売の可否をお伺いする場合があります。その際には対応をよろしくお願い致します。
なお、キュレーターは現在6名の方に参加いただいておりますが、キュレーターとしてみんなの美術展の活動に参加いただける方を募集しています。キュレーターとしてバーチャル画廊のオーナーを希望される方は振るって応募いただきますようお願いします。

次回の公募展は、2月1日~3月31日が応募期間です。多くの作家の方々のご応募を期待しております。


                                 一般社団法人アマチュア芸術館
                                      代表理事 矢島虎雄

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