NEWS: ニュース・お知らせ

第2回みんなの美術展の表彰作品が決定しました。

第2回公募展みんなの美術展に作品をご応募いただいた作家の皆さんありがとうございました。
今回の表彰作品の審査において、応募作品は72点と第1回に比べ少なかったこともあり、閲覧者の皆さんの投票も盛り上がりに欠ける結果となってしまい、選定基準となる皆さんの「いいね」の数や、審査で加味する閲覧回数には、作品賞選考に足りるほどの差がありませんでした。そこで今回の表彰作品の選考にはバーチャル画廊のキュレーターの皆さんのご意見を加え、作品部門を洋画部門と日本画部門とを合わせ平面作品部門、彫刻部門と工芸部門を合わせて立体作品部門とし、みなーと注目作品賞3点を決定いたしました。
なお、みなーと特別賞は特別賛助会員皆さんの審査により2点を決定しました。


みなーと大賞

今回該当作品は残念ながらありませんでした。


みなーと注目作品賞(3作品)

平面作品部門

雨音

作者:遠藤まめ

コメント:降り注ぐ雨、水しぶきの白と黒が印象的。立体感があり、画面構成も良い。ネガティブなイメージを与える雨の題材でありながら、しんみりと染みわたる雨音が響くような雰囲気、静謐な空気感、何とも味わい深い。雨もこの様に感じ表現出来たらとても良いと思う。

平面作品部門

作者:西方由美

コメント:猫の視線の先に何がいるのか、緊張した表情を強く感じさせ、若いねこの瑞々しい俊敏な反応が伝わってくる。高度な描写力に脱帽。猫好きには堪らない。

立体作品部門

「緑の家 8月32日」粘土細工

作者:nendoziker(ねんどざいかー)

コメント:花や雨傘、土に埋もれた手袋、何気ない細かい所の表現が凄い。見たことの無い風景なのに懐かしさを感じさせるノスタルジアマジック。これほどリアルに制作することが出来る事に感動。


みなーと特別賞(2作品)

平面作品部門

気球に乗ってアフリカへ

作者:ねえねえ

コメント:はっきりした色の置き方やデザインに戸惑うが、組み合わせが巧みで鮮やかな色面がアフリカの熱量を感じさせてくれる。見ているだけで、元気がもらえる作品。曇りの日でも気持ちが晴れやかになりそうだ。クジラとライオンのマッチングも目を引く。

平面作品部門

旅立ちの日

作者:おゆみ

コメント:旅立つ時の不安と期待の入り混じった気持ちが、たんぽぽの綿毛に象徴されている。どこに行くかは風任せ、頼りなげなのに、たどり着いた場所で花を咲かそうとする強い意志が表現されている。旅立つタンポポの綿毛と周囲のにじみ表現の中に広く美しい空間と時間が感じられテーマ(画題)とのマッチングも最高。


総評および今後の活動展開のご紹介

第2回みんなの美術展に応募いただいた作家の皆様にあらためて御礼申し上げます。
今回は、みんなの美術展の認知活動が十分ではなく、また前回の公募期間に対して1ヶ月短くなったことなども影響し、応募いただいた作品点数が少なく大変残念でした。
部門別では前回と同様、洋画部門が最も作品数が多く、彫刻部門は2点と最少でした。また、洋画部門と日本画部門、彫刻部門と工芸部門のそれぞれにおいて、境界の解釈が異なる応募がありました。
この事例としては、水彩絵の具を使い画用紙に書かれた作品が日本画部門に応募され、ジオラマの様な作品が彫刻部門に応募されておりましたが、作家の意思を重視し敢えて変更はしませんでした。

このような課題は前回からもありましたので、部門の分類見直しを進めており、次回からは平面作品部門(洋画、日本画)、立体作品部門(彫刻、工芸)を予定していましたが、今回の応募作品数が少なかったことから、今回の審査においても平面作品部門と立体作品部門に大分類して表彰作品を決定させていただきました。
また、表彰作品の審査につきましても、閲覧者の皆さんの「いいね」審査からバーチャル画廊のオーナーであるキュレーターの皆さんの選考作品から、より多くのキュレーターに選考された作品を順に表彰作品とすることとしました。
キュレーターは現在6名の方に参加いただいておりますが、キュレーターとしてみんなの美術展の活動に参加いただける方の公募を予定しています。キュレーターとしてバーチャル画廊のオーナーを希望される方は振るって応募いただきますようお願いします。

次回の公募展は、10月1日~11月30日が応募期間です。多くの作家の方々のご応募を期待しております。

一般社団法人アマチュア芸術館
代表理事 矢島虎雄

 

シェアする: