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究極のアマチュア芸術

究極のアマチュア芸術

文化が爛熟した江戸時代、多くの文化人が職業としてではなく教養として心の中にある風景や理想とする景色などを描く南画が一大ブームになりました。それらの文化人が描いた南画様式の「文人画」が今では国宝や重要文化財に指定されているものもあります。

伝 高橋草坪「驢背尋梅図」


現代のように展覧会などの作品の発表の場が有ったわけではないと思いますが、人伝えに評判を聞き作品を譲ってもらったものや文化人同士が交換し合った作品が大事に保存され、伝えられた僅かのものが、再評価された結果です。

現代においても多くの芸術を愛する方々が、自らの心の表現として様々な芸術作品を製作されており日々新しい表現が生まれている筈です。
しかし、展覧会の回数や機会が増えているからといって、場所や時間の制約からそれらの大半は多くの愛好者の眼に触れられずにいるのが現実です。

私たちは、江戸時代の文人画のように、新しい表現の世界とそれらを愛好する人々の輪を、時空を超えて広げていきたいと願っています。

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