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臼井清

ID: KiyoshiUsui

第4回みんなの美術展応募作品から

第4回みんなの美術展応募作品から注目した作品、気に入った作品を選びました。

大久保のカラス

シュチエン

随分と美しくて品のあるカラスだなぁという第一印象。そうか、作者のお友達だったのかと納得しました。構図も力強く、見過ごせないカラスですね。

見ることは見られること

risa

熱心に見つめる子どもの視線に微笑ましさを感じているうちに、あれ?
作品を見つめているこちらの視線と描かれている動物たちの視線が交錯。檻の中と外の立ち位置が曖昧になり…何とも居心地が悪い奇妙な感覚が面白いです。

Envy

栗崎颯樹

コーヒーをこぼしてしまい、テーブルに広がっていく一瞬の時間で、何気に目に飛び込んできた少年と少女の姿。後になって気になってくる…そんな印象です。

Plastic bag

Takamasa Takai

鑑賞者の「深読み」を誘ってくれる作品。環境問題への関心が制作意図とのことですが、人生で詰め込んできた記憶の重さと、ビニール袋一枚に覆われた危うさのようなものを作品から感じた私は、それなりに歳をとったということでしょうね。

++エンジェル▲ストリーム++

悠アンヌ

羽根の一枚一枚が、蝶に見え、花びらに見え、渦の一筋にも見え…、生命感のある動きが伝わってきます。明るい色彩と相まって、眩しくて、目を細めて見てしまいます。

「 旅の途上 」 モンサンミッシェル

高島 茂

モンサンミッシェルとの出会いの感動が、そのまま伝わってきます。心象風景を形にしたような手作りの造形が、精巧な縮尺模型では出せない情感を生んでいるようです。

無二

芝岡のりこ

作品一つ一つに動きを感じますが、4作品を並べることで、よりダイナミックになりますね。組み合わせ方によって、さまざまなリズムを奏でてくれそう。色々と考えてみたくなりました。

私を、生きる。

渡部紗織

薔薇の花の妖しい魅力が、枯れることなく主張しているように見えました。どんな環境にあっても咲き続けようという強い意志でしょうか。

少女は星の夢を見るか。

遠藤まめ

後ろ姿に声をかけたくなる一方、そっと彼女が何をしているのか黙って見つめていたいような気もしてきます。ふと目を離したすきに、いつの間に居なくなっていそうな、はかなさも。