Curator Page

入澤日彩子

ID: HisakoIrisawa

第4回みんなの美術展応募作品から

第4回みんなの美術展応募作品から注目した作品、気に入った作品を選びました。

星に手が届く

risa

膚も筋肉も内臓も捨てて、このカエルはどこに行くのだろう。
骨だけになった生物は「死」を想起させる不気味さがあるが、不思議とこの作品には希望しか見えてこない。

大久保のカラス

シュチエン

東京のカラスはたくましく、賢い。
時にそのたくましさが羨ましくなるほど、孤独感や劣等感を感じることがある。
このカラスの目に、そんな思いをひた隠しながらも強く前を見つめる作者の瞳を想像した。

青に泳ぐ

おゆみ

クラゲの浮遊感が心地よい。
彼らが漂うのは水中なのか、宇宙なのか。画面のずっと奥の方に、彼らと一緒に吸い込まれていく、そんな心地よい気持ちになる作品。

+未来の記憶+

悠アンヌ

複数の視点からみた景色が重なり合うような世界。
記憶には曖昧さと具体性が混在するが、それが何者か把握できないのであれば、それが過去のものでも未来ものでも変わらないのかもしれない。案外ここには絶望感が漂うようだ。そしてそれも悪くはないように思わせてくれる。

<<4000 セルXDの界廻誕生

悠アンヌ

迫力のある作品。普段、私たちの目ではよく見えない世界を拡大して見せてくれたようだ。
人や動植物の細胞のミクロの世界は、案外こんな風にカラフルで迫力のある世界かもしれない。

れのふぁ、俺たちが付いている!

レ昇る

カラッとした明るさと元気の良さがとても魅力的な作品。
チームを応援する楽しさと勝利を待ち望む気持ちが溢れており、スポーツ観戦の興奮を思い出させてくれ、なんとなくもやもやしていた気持ちをスッキリさせてくれる。